どーもKABUOです。
秋田県由利郡を中心に
歴史と史跡を巡る旅に行ってきました。
今回は鳥海山修験の拠点の1つであった
小滝口にありました
金峰神社の歴史と史跡をご紹介します。
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金峰神社の歴史と史跡をご紹介!卍
金峰神社鳥居
にかほ市象潟町小滝奈曽沢にあります
金峰神社。
集落を流れる奈曽川が
奈曽の白滝となって落下することから
小滝という地名の由来となります。
金峰神社のある小滝集落は
鳥海山登拝道の起点となる小滝口と呼ばれ、
江戸時代には別当龍頭寺を中心に9坊が並び、
庄内蕨岡(山形県遊佐町)の配下として
仁賀保・金浦などの近在の村の坊修験の
管轄を行ったのが小滝修験です
集落には先達をかねた修験者が住み
各地から来る登拝者の案内や宿泊を世話し、
鳥海山へ導く秋田県唯一の宿坊集落でした。
金峰神社から程近くに
無料駐車場が完備されていますので
社殿までは気軽に歩いて
到着する事が出来ます。
土舞台
金峰神社の創建ですが社伝によると
680年、役小角がこの地に訪れ
奈曽の白滝を発見すると、
霊場として蔵王権現を
祀った事から始まります。
その後856年に鳥海山を棲みかとした
鳥海山の巨人「手長足長」が
近隣集落に悪事を働くことから、
慈覚大師によって退治した際
鳥海大権現と蔵王権現を勧請したとされます。
もとは蔵王権現と称しておりましたが
明治時代の神仏分離令によって仏式が廃され、
その後境内にあります熊野神明社と合祀して
金峰神社と名称が代わり現在に至ります。
こちらの土舞台は
閻浮堤またはチョウクライロ山とも言われ、
慈覚大師が鳥海山の手足足長という
悪鬼を退治した際に八講祭を行い、
神恩に感謝する舞楽「チョウクライロ舞」を
奉じたと伝えられる舞台です。
現在毎年5月の最終土曜日の神社例祭日に
この土舞台で「チョウクライロ舞」が行われ、
同舞は重要無形民族文化財に
指定されています。
宝物殿
同神社には
役小角の勧請という木造蔵王権現立像三や
慈覚大師作とされる木造観音菩薩像が遺され
秋田県指定文化財に指定されている他、
神社境内には慈覚大師が築いたとされる
旧参道石板、元享2年(1322)の板碑、
明和元年(1764)の青面金剛塔、
享保16年(1731)の西国三十三所巡礼供養碑など
数々の信仰遺物が残されています。
こちらの宝物殿には
重要文化財である木造の他、
小滝口における鳥海山修験の歴史が学べます。
金峰神社社殿
先程の宝物殿から傾斜のある道を少し歩くと
金峰神社の社殿に到着します。
現在の拝殿は1804年の
大地震によって倒壊すると
1805年に再建され
1860年現在地に移築したもので
細部には龍・鳳凰・像・獅子などが
施されており見応えがありました。
奈曽の白瀑谷
現在金峯神社境内は
国指定史跡「鳥海山」に指定されており、
こちらの奈曽の白瀑谷は
小滝修験の荒行の場であったといわれ
高さ26mから流れる滝の迫力を求め
毎年多くの観光客が訪れる
人気観光スポットの1つになります。
にかほ市に観光にお越しの際は
金峰神社・奈曽の白瀑谷に
ぜひ訪れてみてください(o≧▽゜)o
こちらが神社の場所です。
にかほ市の歴史と史跡
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