どーもKABUOです。
2019年5月、GWの最中
カンボジアを旅して参りました
前回の記事はこちらです。
トゥールスレン虐殺博物館の
次に向かったのが今回ご紹介する
キリングフィールドと呼ばれる
多くの罪の無い一般国民が
犠牲となった場所になります
今回はキリングフィールドの紹介と
前回に引き続いて
カンボジアの現代史について
ご紹介出来ればと思います。
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ポル・ポトの悪夢 キリングフィールドに訪れた話
チュンエク大量虐殺センター
キリングフィールドとは
ポル・ポトが政権を担った
1975年~1979年の間に
国家反乱者、スパイ容疑の
疑惑を掛けられた一般国民に対し
大量処刑を行った場所を指しており
カンボジア全国各地に
キリングフィールドと呼ばれる
場所が300ヶ所あるとされます。
今回、訪れたのは
首都プノンペンから程近い
チュンエク村という場所にあります
チュンエク大量虐殺センターを
訪れました。
アクセス方法ですが
プノンペンの中心街から
南に15㎞程の所にあり
公共の交通機関がありませんので
王宮前からGrabタクシーを呼び
トゥクトゥクを使用したところ
約6.5$位で到着出来ました
結構遠回りのルートを通った為
少し値段が高くなりましたが
片道の相場は大体4$~6$程で
バイクタクシーだともっと安く
行けると思います。
地球の歩き方を参照しますと
中心街から往復で
20$と記載されておりますが
恐らくは外国人価格の為
このような値段設定で
記載されておりますので
トゥクトゥクを乗る際は値段交渉を
チャレンジしてみて下さい
入場料金 3$
日本語音声ガイド 3$
トゥールスレン虐殺博物館と同じく
こちらでも日本語音声ガイドの
レンタルを行っており、
園内は殺風景な所でしたので
音声ガイドが無いと当時の様子が
よくわからないと思いますので
レンタルする事をおすすめします。
園内に入りますと
当時の犠牲者を安置した
大きな慰霊塔が見えてきます。
慰霊塔の中の様子です。
当時、処刑された方々の
遺骨、8985柱と
衣服が安置されており、
慰霊塔内は17段に分かれており
これはポル・ポト派が
プノンペンを占領した4月17日の
「17」を表しております
(地球の歩き方引用)
この光景を見た瞬間
思わず息をのみ
言葉に出来ない感情が
頭の中を駆け巡りました
トゥールスレン収容所から
ここに連れてこられた収容者の
様子を表したイラストになります
何気なく素通りしてしまいそうな
こちらの大きな穴は
処刑した犠牲者を埋めた場所です。
多くの遺体は一旦掘り返し
丁寧に埋葬されましたが
写真のように現在でも
死臭のガスにより膨らんだ
遺体を埋めた盛り土が
残っておりました。
こちらの木はカンボジアでは
ごく一般的に何処にでもある木で
表面が刃のように固く尖りが
あることからニワトリを絞める際に
木に打ち付けて血抜きを行います
しかし処刑場だったこちらでは
収容者の首を掻き切る
処刑用に使用された他
赤ちゃんをこの木に
打ち付けて処刑を行いました
発見された当時は
この木の周辺に脳みそや肉片が
こびりついていたそうです
マジックツリー
こちらの
マジックツリーと呼ばれる木では
当時、ポル・ポト派による革命歌が
木にくくりつけたラジオによって
大音量で流されましたが
しかしその実情は処刑される人々の
断末魔の叫び声が周辺の人々に
聞こえないようにするための
カムフラージュに使用されたそうです
博物館
独裁政治より
カンボジア全土を支配した
ポル・ポト政権は
長くは続きませんでした
国境紛争や大量虐殺により
ベトナムとの間に対立が深まると
1978年12月
カンボジア・ベトナム戦争が起き
1979年1月
ベトナム軍がプノンペンを占領し
ポル・ポト政権が崩壊します。
その後、ベトナムの調査により
この大量虐殺の事件が明るみなり
世界に衝撃が走ることになりました。
しかし
ポル・ポト政権が崩壊後
クメールルージュのメンバーは
カンボジアのジャングルに逃げ込み
ゲリラ活動を開始すると
1993年まで続く長い内戦への
道のりを歩む事になります。
内戦が長く続いた理由として
カンボジア侵攻の後
ベトナム軍はカンボジアに
駐留することになったのですが
ベトナムの勢力拡大を懸念した
タイ、中国によってポル・ポト派に
武器の援助が持たされ
長く内戦が続く事になりました。
内戦終了後はポル・ポト派の中で
内部分裂が起き弱体していくなか
1998年ポル・ポトが死去
そしてポル・ポト派の幹部が
政府軍に投降する事によって
カンボジアに平和が訪れる事と
なったのです。
東西冷戦による翻弄された
カンボジアの悲しい悲劇を
勉強できる数少ない場所ですので
プノンペンの観光の際は
訪れる事を強くおすすめします。
最後に当時の犠牲者を
ご冥福をお祈りして
この記事を終わりにします。
ご既読ありがとうございました。
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