どーもKABUOです。
今回は少し真面目な
お話をしたいと思います。
この記事を書く切っ掛けは
2018年に青森県
津軽地方を中心に
旅行した時でしたが
各市町村を訪れますと
ある出来事に気付きました・・・
多くの学校が閉校された現状。
その数がやたらと多く少し興味を持ち
閉校となった学校を被写体にして
写真を記録してまわりましたので
写真が中心になりますが
現在の少子化問題を
写真を通して考え
感じて頂ければと思います。
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地方から少子化問題を考えてみた 学校閉校と消失する地方社会。
嘉瀬小学校
2015年閉校
撮影する学校を絞るため
今回の被写体の特徴は
すべて2010以降に閉校した
小中学校を中心に撮影して回りました。
誰もいない学校は
時間が止まったかのようで
その地域社会もまるで
止まっているような感覚が襲います
嘉瀬小学校は
青森県旧金木町にありました小学校で
金木町と五所川原市との合併によって
新政五所川原市となります。
2015年
金木小学校を統合し閉校。
喜良市小学校
2015年閉校
青森県は1983年の
152,9269人をピークに
全国でも人工減少のスピードが高く
2017年の統計によれば
127,8571人と
ピーク時と比べ25万も
人工が減少している模様です
人工25万人と言えば
私の住む山形市と同じ人工で
中核都市一都市分の
人工減少ですから驚愕の事実です
喜良市小学校は嘉瀬小学校と共に
2015年金木小学校と統合し
2015年閉校
現在は保育所として
学校跡地を再利用されております。
富萢小学校
2017年閉校
人工減少が止まらない
ため息が出るような現実を
地方に突き付けてくれます。
人工減少が始まったのが
1970年代後期だとされ
日本の人工減少が叫ばれ始めたのが
1990年代の前半でした
平成の始まりとバブルの崩壊と共に
日本の経済の停滞始まり
止まらない人工減少が始まった
一筆時、2019年4月
それから30年の年月が経ち
問題は大きく膨らみましたが
問題は棚上げのまんまで
年号だけが終わりを告げていった
結婚しないのがいけない
子供を生まないのがいけない
晩婚化がいけない・・・
責任を転換すれば少子化問題を
解決出来る訳でもないのに
うんざりするような
言葉だけがこの社会を埋め尽しています
牛潟小学校
2017年閉校
閉校した地域を散策しますと
遊び回る子供の声が聞こえません
子供が消失したのではないかと
錯覚してしまうほどです。
地域に学校が無いということは
その地域に子供がいない
もしくは殆ど存在しない
子供がいないという事は
将来地域を担う人材がいなくなり
世代交代という新陳代謝が起こらない為
ただ地域が老化するだけでしょう。
今後多くの自治体が人工減少によって
地域格差が広がり続け
地域の消滅が起こるのも
時間の問題かと思われます。
2017年
青森県つがる市にあります
牛潟小学校と富萢小学校は
つがる市立車力小学校と統合し
閉校となりました
稲垣西小学校
2015年閉校
人は自分自身の安全と利益だけを求めようとする。この利益は、例えば「莫大な利益を生み出し得る品物を生産する」といった形で事業を運営することにより、得られるものである。そして人がこのような行動を意図するのは、他の多くの事例同様、人が全く意図していなかった目的を達成させようとする見えざる手によって導かれた結果なのである。
(アダムスミス 国富論引用)
経済学の古典とされる国富論
有名な神の見えざる手ですが
引用するのもおこがましい
思いがしましたが引用しました。
人間は利益を求める生き物です、
それは夢であったり経済であったり
都会の艶やかな生活であったり
無いものを求めます
地方は人工流失の問題も抱えており
多くは高校を卒業と同時に
地元を離れ都市へと向かう傾向があり
地元地域に定着しないのが現状で
さらに地域に学校の無い状態では
子供を育てようと思わないので
ますます流失してしまう
悪循環が広がります。
そしてますます都市部と地方の
地域格差広がります。
2015年
つがる市にあります
稲垣西小学校は稲垣小学校と
統合し閉校となりましが
現在は地元の方が集まり
地域のサロンとして活用され
ワークショップ等が開催されております
今回撮影の許可と
気さくに校内を案内して頂き
ありがとうございました
大鰐町立長峰小学校
2015年閉校
現在地方では都会の方からの
移住者を求めて色々と対策を練って
活動していますが
人工減少は日本各地で起こっており
水を差すわけでは無いのですが
現在行われている都市部からの人の
移住対策では人工のパイの
取り合いになっているのが現状であり
人工減少の根本的な解決にいたらないのが
現実ではないでしょうか。
大鰐町立大鰐第二小学校
2015年閉校
僕が今一番懸念しているのが
地方の財政問題です。
人工が減少すれば税収は
減って行きますので
今まで普通に受けていた
公的サービスの低下や廃止が
考えられます。
学校に目をやると閉校した場合
時間が経つにつれ劣化し
取り壊しを行われると
考えられますが
その解体費用も莫大で
地域の財政を圧迫する懸念を
感じられずにはいられません
財政の問題は今後、
地域社会を劣化させ
より住みにくい街へと変化して
いくのではないかと
想像してしまいます。
大鰐町立蔵館小学校
2015年
蔵館、大鰐第二、長峰小学校は
大鰐小学校と統合によって
閉校しました。
蔵館小学校では訪れた際、
ちょうど同窓会が行われており
大鰐町に住む一人の男性によって
企画され誰も使っていなかった
埃まみれの校内を隅々まで
清掃を行ったそうで
この男性も色々と
地域に貢献できるよう
模索しているようでした
今後、地方はどうなるのだろう?
今回、撮影した学校は
津軽地方の中だけで
ほんの一部にしか過ぎません
2010年以降を合わせますと
閉校した学校の数は
かなりの数に膨れあがります
労働人工の減少、市町村の消滅
寂れていく町並みと
暗い未来しか見えてきません。
しかし
嘆いてる場合ではありません
これから起こる現実と未来を踏まえて
今、生きる人々が遠い将来の為に
現在できることを
構築するしかありません
人任せにしても
なにも変わらないんですから・・・
今回は基本的に
愚痴みたいな記事になりましたが
少子化や地方社会について
色々と考えて頂けたら幸いです
読んで頂きありがとうございました。
また今回
許可を取らず撮影した為
なにか問題がありましたら
連絡の方をお待ちします
各自治体の皆さま方
勝手に撮影してしまい
申し訳ありませんでした。
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